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国内製塩事業

国内製塩事業

戦後復興などによる工業用塩の需要増などから輸入を再開して、国内製塩事業による自給確保と安価な塩の全国的な安定流通を目的に塩専売法を改正して、設立された日本専売公社においてその事業を復活させることになったのです。しかしながら、世界最大の塩資源である岩塩が存在せずに、平地が狭く雨の多い日本では天日塩の生産にも適さなかったことから、奈良時代より濃い塩水(かん水)をつくって、それを煮詰める、という極めて製造効率の悪い製塩方法が続いていたことから、海外の市販塩との品質差が大きかったのだそうです。

そこで濃い塩水(かん水)をつくる方法の技術改良(古くは奈良時代からの揚浜式製塩法→江戸時代の入浜式製塩法→昭和30年代の流下式製塩法と続き、昭和47年頃には現在まで続くイオン交換樹脂方法(イオン交換膜製塩法))が開発されて、現在では世界で一般的な純度や、価格の塩(「食塩」)の製造を実現しているのです。ですが、現在においても自給率は15パーセント程度に過ぎないことから、市販される食用塩には輸入した天日塩を溶かし直す「再製加工塩」が多いのです。

よくご存じの「塩」なども、一般に販売されているものは純度99パーセントの塩化ナトリウムが「塩」ということになっているのです。これは精製の極みに近い数値なのです。日本で塩を調味料として使いはじめたのは弥生時代なのです。海水やそれに海藻を焼いたものを加えて濃厚食塩水とし、土器で濃縮して食用塩としたのがはじまりだと言われているのです。鎌倉・室町時代には海水を汲み上げる「揚浜式塩田」や、江戸時代には汐の干満を利用する「入浜式塩田」と発展してきた歴史があるのです。

製造上のコストの問題から、現在のイオン交換膜法になったのが明治時代です。これを境にイオン膜法による食塩を「化学塩」在来法によるものを「自然塩」と区別する呼び名が生まれたのだそうです。化学塩の純粋さに比較すれば、粗雑な塩、それが自然塩ではあるのですが、海水を凝縮することだけによって得られる塩には、様々なミネラル分が溶け込んでいるんですよ。

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